試合後も続く論争、僕が思ったことと唯一の不満...

2018年で50周年を迎えたUS Open。その女子決勝は、日本人初となるシングルスグランドスラム優勝という快挙で幕を閉じた。だがその試合のあるシーンによって討論が続いている。そのシーンとは、セレナがコーチングを受けたと判断されたことから始まった。WTAの試合では1セットに1度、コーチングの受けられるルールが導入されているが、グランドスラムで試合中のコーチングは禁じられている。コーチングを受けたと判断された場合は反則を取られるルールとなっている。反則が取られる代表としては挙げられるのは、タイムバイオレーション(指定した時間内にプレーを続行しなかった)、ラケット破壊、暴言、コーチングなどです。反則の1度目は、警告。2度目はポイントペナルティ。3度目はゲームペナルティ。4度目は失格となる。セレナは決勝で、3度目のゲームペナルティまで受けることとなってしまった。1度目はコーチングと判断され、2度目はラケットを破壊、3度目は主審に対する暴言が原因であった。

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僕はこう思いました

この試合を見ていて思ったことは、誰も悪くないということ。唯一、不満だったのが表彰式が始まった時のブーイング。あれは酷かった。観客に対してバイオレーションを取ってほしかった。

セレナは真剣に訴えていたと感じたし、決勝という舞台でプレッシャーもあるなか理不尽に感じたストレスで一気に怒りが爆発してしまったのだと思う。責める気持ちもわからなくはない。だがそのコーチングが全ての発端だったとは決して言えない。なぜならなおみちゃんのプレーが良く、セレナは思ったようなプレーをさせてもらえてなかったから。そのストレスも確実にあった。2度目のラケット破壊は自分のプレーに対してだと思う。だがら主審を責めることもできないと思った。そんなセレナだが試合後の表彰式では「もうブーイングはやめて」と言っていたし、なおみちゃんを称えていた。その姿にはスポーツマンシップが見られた。

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試合中のコーチングを取られたシーンをみると、明らかにコーチングを行なっていたし、セレナも目を向けていた。そしてコーチは試合後のインタビューでコーチングを認めている。コーチ曰く「誰しもコーチングをしている。私たちだけ取られたことに納得いかない」と主張していた。これはタイミングとフィーリングだと思う。機械が判断しているわけではないため、どこで判断するのかは主審次第。そして主審は、1度その判定をしてしまったら余程のことがない限り判定は覆らないし、覆してはいけない。カルロス・ラモス氏は審判として長きに渡って活躍している人で、決勝の試合を裁くことも信頼と実績があってのことである。相手を不快にさせることは、紳士のスポーツにとって相応しくない行為。暴言は許されない。あの場面での判定は勇気ある行動だと思った。これによってセレナには190万円の反則金が科せられたそうだが、誰しも善意を持っての行動だと思う。悪いことをしようと思って行動しているわけがない。それぞれの正義に沿った行動だったと思う。こういう事も込みで、テニスは面白い。